地球はなぜ生命の星に？ 40光年先の「もう一つの金星」が謎を解く鍵

なぜこの発見は「歴史的な一歩」なのか？

地球サイズの「もう一つの金星」

2024年5月、国立天文台やアストロバイオロジーセンターなどが参加する国際研究チームが、驚きの発表を行いました。地球からおひつじ座の方向に約40光年離れた場所で、新たな系外惑星「グリーゼ12b」を発見したのです。この惑星の特筆すべき点は、その大きさが地球とほぼ同じ（半径は地球の約0.96倍）であること。そして、中心の星から受け取るエネルギー量が、太陽系の地球と金星のちょうど中間あたり、金星に非常に近いという点です。この特徴から、グリーゼ12bは「太陽系外の金星」とも呼ばれ、地球外生命探査における歴史的な一歩として、世界中の科学者から熱い視線が注がれています。

発見を支えた日本の技術

この歴史的な発見は、世界中の天文台が連携したからこそ成し遂げられました。その中には、日本の技術も大きく貢献しています。